こんにちは!ERP・AI事業部の高槻です。
10月は面白そうな映画が多く映画好きの私にとっては嬉しい月になりそうです。会社の近くに映画館があるので気軽に足を運べるのも助かります。
今回は、最近読んだ本で面白い話があったのでご紹介します。突然ですが、皆さんは、「メタ認知」って言葉ご存知でしょうか?メタ認知とは、自分や物事を客観的に捉え、評価した上で制御することです。要するに物事を一歩引いてみて考えるということなんですが、メタ的に考えることの利点は3つあります。
1つ目は、引いて物事を見ることで今まで意識してなかったことを認識して気づきを得る。いわゆる「無知の知」といわれるものです。
2つ目は、その気づきから自分の思考の癖や視野の狭さから脱して物事をフラットに考える。いわゆる「水平思考」というアイディアを生み出す思考法です。
そして3つ目が上記2つで得られた気づきやアイディアから創造的な発想での問題解決です。
では、メタ認知を実践するためにはどうすればいいのでしょうか?本の中で紹介されている方法の1つとしてWHY型思考というものが紹介されていました。文字だけだと少し分かりづらいですね。例えば、某大手自動車メーカーの製造ラインでは、何かトラブルが起こった時に「なぜ?」を5回繰り返してその問題の根本的な原因を探り解決するそうです。まさにこれがWHY型思考で「なぜ?」を繰り返すことで本質的な問題を把握し解決することに繋がります。
さて、ここまで読んでいただいた方なら今回の記事のタイトルの答えは既にお気づきだと思います。そう、「なぜ = WHY」だけが一つの問題・疑問に対して繰り返し使うことができます。他の疑問詞は時間(When)や場所(Where)、様子や形態(How)など問題の具体化には役立ちますが、Whyのように抽象化したり繰り返したりすることはできません。
私自身も最近、仕事で分からないことがあった時にソレって何(What)というすぐ答えを求めるような調べ方をしている傾向がありました。答えにたどり着くスピードも大切かもしれませんが、なぜソレが分からなくなったのかというなぜのなぜを考えていくのも大事だと思います。枝葉ばかりを集めても肝心の幹が抜けていては木にはなりませんね。皆さんもちょっと立ち止まって「なぜ?」を考えると面白い発見があるかもしれません。
また自戒のような文章になってしまいましたが、ではまた次回。